史上初、FP主催の『保険シンポジウム』は業界の垣根を越えて大成功にて閉幕
- fpbusinessmedia4
- 9月20日
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2025年2月7日に東京新宿にて「NEWよい保険・悪い保険」出版15周年『消費者にとってよい保険を考えるシンポジウム』を開催しました。
「NEWよい保険・悪い保険」や多くの独立系FPの書籍出版プロデュースを手掛けているファイナンシャルプランナーの長尾義弘氏の発起の下、株式会社もくろみ代表取締役社長・FPビジネスメディア製作所代表の町田貴規がタッグを組んで、FPが主催する史上初の大規模な保険をシンポジウムは生命保険・損害保険・少額短期保険・代理店・IFA・フィンテック・独立系FPと各業界の垣根を越えて過去に前例のない形で集結し、大盛況に終わりました。
保険会社や募集人の視点ではなく、純粋に消費者の立場から「よい保険」とは何かを考える革新的イベント
一般的に開催される保険イベントの多くは保険会社主催です。内容は商品の素晴らしさについてPR・販売促進活動に特化されているイベントしかありません。無論、決してそれ自体を否定するものではなく企業としては当然の活動です。
しかし、そこに消費者視点が欠けているというケースが見受けられます。今回、シンポジウムでは著名な保険の専門家の皆さんに登壇・パネルディスカッションいただき、保険会社や募集人の視点ではなく、純粋に消費者の立場から「よい保険」とは何かを考える様々な活発な議論が展開されました。
保険販売しない独立系FPだからこそ、FPの原点に戻って保険に向き合い学んでほしい
最近のFP相談の多くが資産形成と言われています。これは国の政策も影響しているのも関係しているでしょう。昨年(2024年)は新NISA、J-FLEC設立等、国を挙げて金融教育の普及や貯蓄から運用という流れが少しずつ浸透してきており、マーケットが求めるFP実務も資産形成に傾き過ぎている事に非常に危機感を覚えました。
本来のFP実務の原点はライフプランニングです。資産形成は重要なFP相談のひとつではある事は間違いないが、全てではありません。
そのライフプランニングに大きく関わってるのが公的社会保障や保険です。無論、その他の分野もまた然りです。そして、最近は公的社会保障や保険に関するFPの発信がめっきり少なくなっています。
また、最近ではFPの経験年数に関係なく、保険に対する知識が乏しく、苦手意識を持っているというFPが増えていると感じます。
特にライフプランニング、家計の見直しを相談のメインとしているFPは保険の知識はもちろん、お客様へのアドバイスの引き出しを増やして実務家FPとしてレベルの底上げの必要性を感じました。
そういう意味でも今回の保険シンポジウムは独立系FPの皆さんへの提言とまでは言わずも、少なくても議論するきっかけになればと思っています。
縦割りからの脱却で活発な交流を促進し各業界の活性化を
今回のシンポジウムは独立系ファイナンシャルプランナーをはじめとして、FP、IFA、生命保険・損害保険・少額短期保険の各保険会社、保険代理店、募集人等、保険のビジネスに携わっているすべて人が垣根を越えて消費者のための保険に向き合う貴重な機会になりました。
保険業界もFP業界も様々な問題に直面し、岐路を迎えてます。特に課題である縦割りからの脱却は待ったなしの状況です。これからの時代は、それぞれの持つポテンシャルをシェアし共存共栄する事が消費者利益に寄与するのではないかと考えます。
そのためにも、相互の垣根を越えた交流を通じて情報共有、意見交換を活発化させるプラットホームの必要性を感じ今回のシンポジウムを開催しましたが、各業界に大きなインパクトを残したという手ごたえを感じています。
保険シンポジウムは毎年開催し各業界が集結する唯一無二のプラットホームにしていく
今回のシンポジウムの成功を受けて、毎年継続開催の方向で動いてます。開催後の各業界の皆さんの反応や建設的意見が非常に多く、皆さんが高い意識を持って現状に対する危機を具体的にどう行動するべきかを共有し、貴重な意見交換の場になったのではないかと思います。
誰に視点を向けた仕事をしているのかを考えた時、独立系FP・生命保険・損害保険・少額短期保険・代理店・IFA・フィンテック各業界が共通しているのはエンドユーザーである消費者です。
それを業界の垣根を越えて、オープンな形で議論や交流できる唯一の場として毎年開催する必要性を改めて感じました。
最後に
今回、収容人数の関係で参加できなかった方もたくさんいて、お断りするのが大変申し訳なく心苦しかったのですが、来年以降の開催は会場規模も大きくしてより多くの人が参加できるイベントにしていきたいと考えております。改めて、参加いただいた皆さんに厚く御礼申し上げます。
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